今回のサミット直前でしたか、フランスのマクロン大統領は、地球上の酸素の20%を生み出すアマゾンの熱帯雨林の危機をとツイートで呼びかけました。
しかし、コロラド州立大学の大気科学教授であるスコット・デニング氏は「呼吸可能な酸素は、ゆうに数百万年は持つことでしょう」と述べています。
アマゾンの木々は光合成により大量の酸素を生産する一方で、絶えず落葉したり倒木になったりして昆虫や微生物に分解されていて、その過程で主に微生物によって膨大な酸素が消費されており、結果として陸上植物による酸素の生産量はほぼ差し引きゼロになるとのこと。
とりあえず、心配なさそうです。
この会見で、アル・ゴアさんの「不都合な真実」を思い出しました(笑)
地球温暖化のほうは信憑性がありそうですが、こちらは環境問題だけではなさそうです。
・・・GIGAZINEから
ブラジルのアマゾン熱帯雨林などで記録的な件数の火災が発生している問題をめぐり、世界中から懸念の声が集まっています。その一方で、大気科学の専門家からは「アマゾンの火災は確かに壊滅的だが、酸素の供給量を危惧するのは誤り」だとの指摘がなされています。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は2019年8月22日に、「地球上の酸素の20%を生み出すアマゾンの熱帯雨林が燃えています。これは国際的な危機です」とツイートし、世界的な協調を呼びかけました。
マクロン大統領のツイートは、記事作成時点で5万8000件以上のリツイートや16万1000件以上の「いいね」の集めており、多くの人々がこの問題に高い関心を寄せていることがうかがえます。
しかし、コロラド州立大学の大気科学教授であるスコット・デニング氏は「アマゾンの熱帯雨林が地球上の酸素の20%を生産しているというよくある主張は、誤解に基づいたものです」と一蹴。「呼吸可能な酸素は、ゆうに数百万年は持つことでしょう」と述べています。
デニング氏は、「大気中に存在する酸素分子はほぼ全て植物による光合成由来のものであること」や、「地上で行われる光合成の3分の1は熱帯雨林によるものであること」「アマゾン盆地には地球上で最大規模の熱帯雨林があること」については肯定しています。
しかし、熱帯雨林は酸素の生産地であると同時に、消費地でもあります。アマゾンの木々は光合成により大量の酸素を生産する一方で、絶えず落葉したり倒木になったりして昆虫や微生物に分解されています。こうした生産と分解のサイクルはアマゾンの豊かな生態系を支えていますが、その過程で主に微生物によって膨大な酸素が消費されており、結果として陸上植物による酸素の生産量はほぼ差し引きゼロになるとのこと。
デニング氏は「地球上のすべての有機物が一度に焼き尽くされたとしても、消費される酸素は1%未満に過ぎません」と述べて、アマゾンの火災が大気中の酸素量に与える影響はほとんどないとの見解を示しました。
一方で、「森林伐採の増加により、地球上で最も生物多様性が豊かな自然が脅かされているという事実は、それ自体が既に大きな問題です」とも話しており、酸素の心配をする必要がなくても、熱帯雨林の減少は火急の問題だと強調しています。
・・・GIGAZINEから