私の太極拳 目次・はじめに

気功法でどうしてガンが治るのか

気功治療の実践 片野貴夫著 より

私は、これまで、病院では治療の方法がないと見放された患者を、気功治療という方法で治療し、気功を知らない方には信じられないような効果をあげてきました。その中には、末期ガンもあれば、萎縮腎や腎不全、ネフローゼ、本体性高血圧など、さまざまな難病が含まれています。

気功法は本来、自分の体は自分で管理し、たとえ病気にかかっても、医師や薬に頼るのではなく自分で治す、という人体のマネージメント法です。しかし、大部分の人は、病気にかかって初めて、自分の体と向き合うことになります。助からないというような難病にかかっても、気功をすれば完全に快復しないまでも、確実に改善効果や延命効果が期待できるのです。

気功法でどうしてガンが治るかですが、気功法は間脳に刺激を入れられるから直るのです。脳の中枢部は、間脳、中脳、橋、延髄の4つからなっています。これらが内臓など人間の体のすべてを動かしているのです。人間が寝ているときでも休みなくこれらを動かしているのが、間脳、中脳、橋、延髄なのです。これらが体全体を動かしているといってもいいのです。

このうち、特に大事なのは間脳で、その下の部分が視床下部といわれる部分なのです。間脳と中脳の上部を視神経が走っているためにその下部は視床下部と呼ばれるのですが、それが、われわれの内臓などを、寝ている間も働かせる自律神経の中枢になっているのです。

間脳 (Wikipedia)

ヒト脳のfMRI画像

ヒト脳のfMRI画像

円弧を描く白い帯状の脳梁に囲まれた部分が間脳。カリフラワー状の小脳の左上に位置する

脳は大脳、脳幹、小脳から構成され、大脳は大脳半球(=終脳)と間脳からなる。また、間脳は大脳半球と中脳の間にある。2つの大脳半球に包まれる様にして一つの間脳があり、2つの大脳半球は一つの間脳に繋がっている。間脳は中脳に繋がっている。間脳は自律神経の中枢である視床下部、種々のホルモンを分泌する脳下垂体、体性感覚などの大半の感覚を司る視床などに区分される。