エイリアン・インタビュー 第十五章 私の尋問

エイリアン・インタビュー 抜粋

1947年8月

第十五章 私の尋問

(マチルダ・オードネル・マックエルロイの個人記録)

次の朝、私は 4人の憲兵の護衛の下、自分 の部屋からインタビュー室にエスコートされ ました。エアルの厚い詰め物をした椅子は部屋から取り除かれ、小さなデスクといくつかの事務用の椅子に置き換えられていました。

私は座って面談を待つように要求されました。 数分後、ウィルコックス医師が簡素なビジネススーツを着た別の男と一緒にオフィスの中 に入ってきました。その男は自分のことをジョンリードとして紹介しました。

ウィルコックス医師は私に、ミスター リードは私の上官の要請で私に虚偽検出検査 を行うためにシカゴから飛行機で連れてこられたと説明しました! この発言に対する私の驚きはあまりにも明らかだったため、ウィルコック医師は、私がどんなことについて も一度でも嘘を吐いた、と遠まわしに言われたことについて明らかに不意を突かれ、侮辱されたということに気づきました。

それにもかかわらず、ミスターリードは私の椅子の隣の机の上に自分のポリグラフ装置を設置し始め、その間ウィルコックス医師 が穏やかな声で、このテストは私白身を守るために施されるのだと説明し続けました。

エ イリアンとのインタビューは全てテレパシー を通して行われ、さらにエアルがタイプされた記録文書を読み、それらが正確であると証言することを拒否したため、記録文書に含まれた記述の真実性と正確性は私の個人的な保証だけに依存していました。

記録文書を真剣 に受け止めるべきかどうかを「専門家」、つまり彼自身の評価に基づいて決めるために、 記録文書の止確性を信頼できる形でテストする方法は、私が一連のテストと心理学的な検査に従う以外には他にないとのことでした。

彼の口調はとてもはっきりと、「そうでなけ れば、ただの女が妄想をわめいていると片づ けられてしまう」と語っていました!

ミスター・リードは、私の胸の周りにゴムのチューブ、それから私の上腕の周りに普通の血圧計カフを縛り始めました。それから彼は私の指と手の表面に電極を取り付けました。

彼は科学的な尋問に関して徹底的な訓練を受け けているため、インタビューの間とても客観 的であり続けるということを説明しました。 この訓練は彼の尋問を人為的エラーがないようにするものと考えられていました。

ミスターリードは私に、彼とウィルコムクス医師が私にこれから聞くことになる質問に反応して、実際に起きている生理的な変化が小さなパネル装置を通して伝送されると説明しました。

その読み込まれたデータは動い ている方眼紙の上で記録され、彼はそれを机 の上の機械の横に置きました。紙の上の並行したグラフがウィルコックス医師の「専門 家」としての助言と一緒にミスター・リード によって相互に関連付けられ、解釈されることにより、私が嘘をついてるかどうかを決定するのでした。

ミスター・リードとウィルコックス医師は二人とも、始めは一連の当たり障りのない質問を聞き、それから私のエアルとのインタ ビューに対するより鋭い尋問に進みました。

以下が私が質問について覚えていることです。

「あなたの名前は?」

「マチルダ・オードネル」と私は答えました。

「あなたの生年月日は?」

「1924年6月12日」と私は言いました。

「あなたの年齢は?」

「23]

「あなたはどこで生まれたのか?」

「カリフォルニア州ロサンゼルス」と私は言いました。

(等々と続きました)

「あなたはテレパシーを通してコミュニ ケーションを取ることができるだろうか?」

「いいえ、私はエアル以外とは誰ともそうすることができたことはありません」と私は言いました。

「あなたが速記者に与えた陳述で偽りのも のはあるだろうか?」

「いいえ」と私は答えました。

「あなたは意図的に、または意図せずに、 エイリアンと交わしたと主張しているコミュ ニケーションを少しでも想像したり、でっち あげたりしただろうか?」

「いいえ、もちろんありません」と私は言いました。

「あなたは意図的に誰かを欺こうとしているのか?」

「いいえ」

「あなたはこのテストを妨害しようとしているのだろうか?」

「いいえ」

「あなたの目の色は?」

「青」

「あなたはカトリック教徒だろうか?」

「はい」

「あなたがこの基地で速記者に伝えたのと同じ話をカトリック教会の懺悔室で主任司祭に伝えるだろうか?」

「はい」

「あなたは私たちから何かを隠そうとして いるのか?」

「いいえ、何も」

「エイリアンがあなたに伝えたことの全て をあなたは信じているだろうか?」

「はい」

「あなたは白分白身をだまされやすい人だと見なすだろうか?」

「いいえ」

これらの質問はこのような形で一時間以上 も続きました。ようやく私はポリグラフ機器 から外され、憲兵の護衛下のまま、自分の部屋に戻ることを許されました。

その午後の後に私はインタビュー室に戻りました。今度は机が病院の移動ベッドに置き換えられていました。ウィルコックス医師は 今回、正看護師に同行されていました。彼は 私に移動ベッドの上に横になるように求めま した。彼は、私が虚偽検出検査で答えたのと 同じ一連の質問を私に聞くように要請されたのだと言いました。

しかし今回は私はペントタール・ナトリウム ムとして知られている「自白剤」の影響の元で同じ質問に答えるのでした。訓練を受けた 外科医の看護師として、私はこのバルビツー ル酸系催眠薬になじみがありました。なぜならそれは時に麻酔薬として使われるからです。

ウィルコックス医師は、そのような検査に 従うことに対して不服はあるかどうか私に聞きました。私は彼に、白分は何も隠すものは ありませんと言いました。

私はこのインタ ビューについては何も思い出すことができま せん。私がこれらの質問に答えるのを終えた時、今度は憲兵に助けられながら自分の部屋にエスコートされたと私は推測します。なぜなら私は、そのドラッグによってあまりにもフラフラでクラクラしており、自分ではしっかり進むことはできなかったからです。しかしながら、その夜私はとても安らかに眠りま した。

どうやらこれらの尋問はどちらも疑わしい結果をもたらさなかったようです。なぜなら 私はその後、それ以上質問は聞かれませんでした。ありがたいことに私が基地にいた残りの間、私は放っておかれました。