03 弛緩法
現代人は常に心の緊張を強いられており、その為、それにつれて体もどこかしら緊張しております。色心不二(しきしんふじ)といいますが、心が緊張すると、体も緊張しています。また体が緊張したままですと、心も解き放たれません。ここでは体の緊張を和らげ、そして心の緊張を除いていきましょう。
さて、まず頭部の脱力からいきましょう。頭皮を緩め、目の回り、続いて口元の緊張を取ります。
- 額にしわが寄っていませんか?
- 眉間に力が入っていませんか?
- 食いしばった歯は緩めましょう。
- 口元は少し微笑みましょう。
次は首と肩にいきましょう。
- 首は固くなっていませんか?
- 肩に力が入っていませんか?
さあ緩めてあげましょう。殆どの方が、頭・首・肩に緊張が集中していると思います。
さてそれでは、肩が終わったら順次腕・背中・お腹・臀部・足と脱力していきましょう。
どうですか?気分が落ち着いてきたでしょうか?
体を緩めていくと、いかに日常の自分が緊張を持続していたか、分かったのではないでしょうか?
最初のうちは一通り弛緩を終えてもまたどこかに力みがあるものです。しかし繰り返しやっていくうちに簡単に脱力できるようになりますので、最初はある程度緊張が残っていてもかまいません。
どうしても緩まない筋肉は、逆に思い切り緊張させて弛緩させてやれば緩むと思います。
さて、さらにゆったりしたでしょうか?
この時あなたの血液が、手足の指先までじわっと浸透して行くのを感じて下さい。痺れが切れる時のような、この感じを重感といいます。そして、毛細血管に血が巡り、手足がポカポカしてきたらそれを温感といいます。
快い温感を感じながら、「安らぎの言葉」を唱えましょう。