2022/08/18 木曜日
おはようございます!
奥大山は曇り。盆が開けて朝は晩秋のような涼しさです。お昼は太陽が顔を出してくれそうですが。
小説「天の蛍・・・十七夜物語」から
「十七夜とは?」
孟蘭十七日の夜は、蜂塚さまが城門をひらいて、城下の者を招き入れなさるだよ。踊ったり、相撲をとっ たり、はあ、そりゃにぎやかなことじゃ」
いまが盆であることさえ、波留は忘れていた。母といっしょに瓜やなすびで牛馬を作り、仏さまを迎えたのはいつが最後だったか。//
昨日は、江府町では有名な「十七夜」。
約450年前から、江美城の殿様「蜂塚右衛門尉義光」の善政を讃えて行われているお祭りですが、2年前からコロナ禍で中止になり、私は未だ見たことがありません。
今年もお祭りは無く、内輪での「こだいぢ踊り」と花火だけでした。
一度お十七夜に参加したいものです。
今日も一日ワクワク元気で!
・・・・・
「蜂塚さまとは城主のことか」
「そげだよ。情に厚いお殿さまでな、城下の者はみな慕っておる」
「そうか、よさそうな城下だな。要、行ってみよう」
見れば、要はまだうずくまっている。 「どうした。そんなに強くは蹴っておらんぞ」
「いや腹が減ってもう動けん」
「昼に団子を食ったではないか」
「あれっぱかしじゃ、腹がもたん。もう一足も歩けん」
小さな子どもが母親に訴えるような目をして、波留を見上げる。まるで駄々っ子だ。
「ほんなら、これを食うか。かかあが持たしてくれたもんのあまりだが」
土地の男が、ふところから包みを取りだして、要に差しだした。なかには大ぶりの握り飯が二つ、春に採っ たものを塩漬けにしたのだろう、わらびや筍がふんだん握り込まれている。//
畑の中で急な雨に見舞われましたが、きれいな虹を見ることができました。
今日も一日ワクワク元気で!